週 句 その子はあなたにとって 喜びとなり、楽しみとなる
聖書 ルカ 1章14節
説 教 「その日が来れば!」高橋周也牧師(byZOOM)
聖書朗読 イザヤ11章1-10節
「切り株からメリークリスマス」
クリスマスの街を彩るシンボルとしてあちらこちらでツリーが飾られます。どっしりと大きく存在感を放ち、華やかさを体現する木々も、永遠にその姿を保つことができるわけではありません。かつて見事な大木であったある木は、銀の斧によって切り落とされていました。この木はかつてダビデの時代に栄華を極めたイスラエル王国を象徴しています。木の根っこの部分や切り株に注意を向ける人はほとんどいないと言ってよいでしょう。しかし、そこには主の霊が留まり、そこから萌え出るひとつの芽と若枝が私たちに新しい希望を告げるのです。この箇所は「目に見えるところ」や「耳にするところ」ではないところに対して、目を注ぎ、耳を傾けるよう促しています。今、目に映る私たちの世界は混沌に満ちています。ところがこの私たちの「一歩前」には、神様の創造の「よし」があるのです。
6節以降に描かれる「平和」は牧歌的なユートピアではありません。私たちは、神様の「よし」が完全に実現する時を待ち望んで生きます。待ち望む者は、少しずつ痛みを負いながら、神様からいただいた創造の「よし」を大切に生きることを目指します。ここに出てくる「共に」には、共に居ようとする者たちの強い意志があって成し遂げられる「共に」です。ジョン・レノンの「Merry Christmas-War is over」を今改めて日本語カバーで聞く(※https://youtu.be/X8y7yl3pVbQ)と、世界中の人々の夢が心に響いてきます。